部下から慕われる上司は「リフレーム」が上手!
ビジネスの現場では、部下から慕われる上司とそうでない上司に分かれてしまうことがありますね。
その違いは何でしょうか?
実は、慕われるリーダーは「リフレーム」という習慣を持っている人が多いようです。
「リフレーム」とは、物事や状況について自分で被せた捉え方(フレーム)を、別の視点で捉えなおすことです。
*絵画の額縁(フレーム)を別のものに変えると、絵の印象が変わるというイメージです。
人材育成場面でのリフレームとは、部下の失敗やトラブルをポジティブに捉え直し、成長の機会として活かす方法です。
そして、この「リフレーム」の習慣の有無が、部下から信頼される上司と、そうでない上司を分ける鍵となりえます。
困難な状況をリフレームできる上司とできない上司の違い
ビジネスの現場では、困難な状況に直面することは避けられません。
その際、リフレームができる上司とできない上司の違いが明確に現れます。
リフレームしない、上司Aさんの場合
部長、プロジェクトの進行がとん挫してしまいました・・・
何やってるんだ!君の責任だよ。
しっかり反省してもらわないと。
上司Aさんは、プロジェクトの行き詰まりを失敗という捉え方しかできず、部下を責めるのみです。
この上司の下で働く部下は、失敗を恐れ、新しい挑戦を避けるようになります。
結果として、チーム全体の士気が低下し、創造性やイノベーションが阻害されてしまう可能性が高いと思われます。
リフレームが習慣になっている、上司Bさんの場合
部長、プロジェクトの進行がとん挫してしまいました・・・
そうか、とん挫しているんだね。
でも、大丈夫。何が原因なのか一緒に考えよう。
もっと先でトラブルになるより、今の時点で不具合が見つかって良かったよ。
ありがとうございます。早く挽回できるように頑張ります。
上司Bさんは、部下の失敗を、困難なプロジェクトの早期改善の機会として捉えなおしました。
「何が原因だったのか?次に同じ失敗を避けるためにはどうすればいいか?」と前向きに議論し、問題を共有して解決策を見つけるプロセスを重視します。
この上司の下で働く部下は、失敗を恐れず、新しい挑戦を続けることができます。
結果として、チームの士気は高まり、創造性やイノベーションが促進されることでしょう。
リフレームできる上司は、困難を機会と捉えることでチームの成長を促し、部下に信頼と尊敬を与えます。
リフレームの習慣は意識して身につけられる
部下に慕われ、良い影響を与えるリーダーになりたいと思う人は多いでしょう。
リフレームの習慣を身につけることで、その目標に近づけます。
そして、このリフレームとは、今からでも意識して身につけることが可能です。
ここでは、具体的な方法を紹介します。
第三者の視点を取り入れる
自分の状況を他人の視点から見る練習をしましょう。
友人が同じ状況にいたらどうアドバイスするかを考えることで、自然とポジティブな捉え方ができるようになります。
他者の視点を取り入れることで、感情や先入観から距離を置けます。
感情を一時的に分離する
感情的になっているときは、一歩引いて感情を鎮める時間を持つことが重要です。
深呼吸して一拍置くことでも、冷静な判断がしやすくなります。
感情をコントロールすることで、冷静に状況を分析し、前向きなリフレームが可能になります。
客観的な質問をする
日常的に客観的な質問を自分に投げかけることが効果的です。
「この状況の中で何が学べるか?」
「他の視点から見たらどう見えるか?」
といった質問をすることで、ポジティブな捉え方を促進できます。
リフレームの習慣は、意識して練習することで誰でも身につけることができます。
部下に慕われ、良い影響を与えるリーダーを目指すなら、この習慣を取り入れてみましょう。
リフレームで人生を好転させる
リフレームを習慣化させるためには、自己認識と反省が欠かせません。
自分の感情や反応を振り返り、困難な状況でどのようにリフレームできるかを考えることで、客観的な視点を養うことができます。
例えば、日記を書く習慣をつけることで、日々の出来事を振り返り、ポジティブに捉え直す練習ができます。
これは、ビジネスだけでなく、人生全般においてもとても有益です。
困難な状況を前向きに捉え直すことで、成長の機会が増え、人生に対する姿勢もポジティブになります。
まとめ
リフレームの力は、部下に慕われるリーダーとなるための有効なスキルのひとつです。
困難な状況を前向きに捉え直すことで、チームの士気を高め、創造性を促進します。
また、この習慣は、ビジネスだけでなく、日常生活にも応用でき、自己成長や人生の質を向上させます。
リフレームのスキルを意識的に身につけ、ポジティブな視点を持つことで、より良いリーダーとなり、豊かな人生を築いていきたいですね。