アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)とは?具体例と対策を学ぶ研修で職場の成長を促す

あなたの職場では、こんなことはありませんか?
・採用面接で、「この人はリーダー向き」「この人はサポート向き」と直感的に判断している
・若手社員の意見が会議で軽視されることがあるが、それを誰も問題視していない
・「女性は家庭を優先するから、昇進意欲が低いはず」と思ってしまう
こうした考え方の背景には、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見) が潜んでいるかもしれません。

近年、企業では多様性を尊重し、公平な評価・機会を提供することが求められています。
しかし、無意識のバイアスがあると、気づかないうちに職場の公平性が失われ、結果として組織の成長を妨げてしまうことも。
本記事では、アンコンシャス・バイアスとは何か、具体的な事例、職場への影響、そしてバイアスを軽減する方法について解説します。
さらに、職場でのアンコンシャス・バイアス理解と、具体的な対策を提案するセミナー研修のお申込みフォームもございますので、ぜひご利用下さい。
アンコンシャス・バイアスとは?
アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見) とは、「知らず知らずのうちに持っている思い込みや先入観」のことを指します。
これは、人間が限られた情報の中で素早く意思決定をするために脳が作り出すしくみの一つです。

例えば、「理系は男性が多い」「営業職は明るく活発な人が向いている」といった思い込みは、多くの人が持つ一般的なバイアスの例です。
個々のケースでは正しい場合もありますが、こうした偏見があると、客観的な判断ができなくなり、重要な機会を逃してしまう可能性があります。
職場でありがちなアンコンシャス・バイアスの具体例
ここでは、職場でよく見られるバイアスの事例をご紹介します。
1.年齢によるバイアス
- 「若手は経験が足りないから、大事なプロジェクトは任せられない」
- 「ベテランは新しいことに適応できない」
2.性別によるバイアス
- 「女性は家庭を優先するから、責任のあるポジションには向かない」
- 「男性だから育児休暇を取るべきではない」

3.評価のバイアス
- 「彼は私の意見にいつも従順だから、昇進の対象者に加えよう」
- 「この人はいつも頑張っているから、今回のミスは大目に見よう」
4.採用時のバイアス
- 「この大学出身なら優秀に違いない」
- 「ハキハキした受け答えをするから、仕事ができる人物だろう」

こうしたバイアスが無意識のうちに組織内で共有されると、どうなるでしょうか?
特定の人に機会が偏ることになり、職場の公平性が失われる可能性があります。
アンコンシャス・バイアスの弊害
アンコンシャス・バイアスが職場に及ぼす影響には、以下のようなものがあります。
1.多様な人材の活躍機会を奪う
適性のある人が、固定観念によって昇進や重要な仕事を任せられないことがあります。
これにより、本来ならば組織の成長に貢献できる人材が活躍する機会を失い、組織の競争力が低下してしまいます。
2.組織のイノベーションが低下する
同じ考え方の人ばかりが意思決定に関与すると、多様な視点が反映されにくくなります。
新しいアイデアや変革が生まれにくくなり、結果として市場の変化に対応できない組織になる可能性があります。
3.社員のエンゲージメント低下・離職率の上昇
公平に評価されないと感じた社員は、モチベーションが低下しやすくなります。
特に、自分の努力や能力が正当に認められないと感じると、仕事への意欲が減退し、チーム全体の士気にも悪影響を及ぼします。
不公平な評価や機会の偏りが続くと、優秀な人材が職場に不満を抱き、より公平な環境を求めて退職するケースが増えます。

どうでしょうか?
「組織の中から新しいアイデアが出てこない」
「若手の離職率が高止まりしている」
このような課題が顕在化しているなら、目に見えないアンコンシャス・バイアスがその原因の一端かもしれません。
こうした問題を回避するためにも、アンコンシャス・バイアスを理解し、意識的にコントロールすることが重要 です。
アンコンシャス・バイアスを軽減する方法
では、具体的にどのようにしてバイアスを軽減すればよいのでしょうか?
その方法としては、「個人で取り組むプロセス」と、「組織として取り組むプロセス」があります。

個人で取り組むプロセスとは?
まず、社員ひとりひとりが意識改革を始めることが大切になります。
【自己認識を高める】
「自分にもバイアスがあるかもしれない?」と自身のバイアスに意識的に気づくことが第一歩です。
企業研修やワークショップを活用して、自分の思考の癖を理解しようとする習慣づけを行います。
【多様な視点を持つ】
意識的に異なるバックグラウンドを持つ人と対話する機会を持つことで、多様な視点を持つことができます。
自分とは違う価値観を知ることで、バイアスを減らし、より良い判断を行う体験を増やします。
【主観ではなくデータを利用して判断する】
人事評価では、データがありながらも主観的な評価でフィードバックしていることがありませんか。
また、自分の都合の良い結果のみを拾い判断基準に用いていないかを客観的に眺めることも大切です。

組織として取り組むプロセスとは?
社員一人ひとりの意識改革をサポートするために、組織として取り組むプロセスがあります。
【採用・評価基準の透明化】
採用面接での判断基準を明確化する、昇進の基準を具体的なスキルや実績に基づいて設定する。
「なんとなく良さそうな気がする」という判断基準が横行していないか見直してみましょう。
【心理的安全性のある職場作り】
アンコンシャス・バイアスを軽減するには、職場にいる一人ひとりの価値観を「本人から聞いて理解する」ことが重要です。
役職や年齢・性別に関係なく、誰でも発言しやすい場を設けること(心理的安全性のある職場を目指す)で、アンコンシャス・バイアスを軽減することができます。

【バイアスに関する教育・研修を定期的に行う】
アンコンシャス・バイアスを理解する取り組みは継続することが大切です。
特に、職場の意思決定を担う管理職には必須となる知識と言えます。
アンコンシャス・バイアス研修のご案内
ここまで、アンコンシャス・バイアスに関する本文をお読みいただきありがとうございます。
弊社は、企業向けにアンコンシャス・バイアス研修を提供しています。

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- アンコンシャス・バイアスの理解と気づき
- 職場での具体的な対策と実践方法
✅ セミナーの内容(オンライン:60分)
- アンコンシャス・バイアスとは?
- 職場における具体例と影響
- バイアスを軽減するためのセルフワーク
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